デイトレファンダメンタルズ

FXデイトレード3年目50代おじさんのファンダメンタル振り返りと週の展望

【来週のFX相場予想】ドル円、オージー、ポンドはこうなる!

今回も今週の為替相場の動きを振り返り、来週のトレードへの指針としていきたいと思います。

今週は、日本はゴールデンウィークだったのですが、為替市場は激しく動いた一週間となりました。


5月2日の月曜日は、ドル円が少々買われましたが、翌日3日、4日にかけてのアジアタイムは、日本勢不在の影響で、動きのない相場となりました。


しかし、注目のFOMCの発表により、週末にかけてドル円は乱高下しました。


結果、ドルストレートは、株価に連動した動きとなりました。また、アメリカ10年国債利回りのチャートとドル円が完全に逆相関ということになりました。


通常のドル相関の動きが戻ってきたというのが、来週に向けて意識しておきたいポイントです。

 

あと注目しているのは、オーストラリアとイギリスの中央銀行の金融政策発表です。

この2国の発表によりどんな動きとなり、その後どうなっていくのかも見ていきましょう。

 

 

 

まずは、オーストラリア

jp.reuters.com

5月3日の火曜日に、RBA(Reserve Bank of Australia・オーストラリア準備銀行)の金融政策発表がありました。

先月の発表の時点で利上げは行わなかったんですが、先月の声明文から「利上げに対して忍耐強く」という文言は削除されてました。


今月やっぱり利上げを行うんじゃないかと予想され、その通り利上げしたのですが、予想の15bp(ベーシスポイント)の0.25%を超え、25bpの0.35%に利上げされました。


市場にとってはサプライズであったものの、豪ドルの動きは限定的でした。


株価が弱含みだったため、豪ドルの上昇幅というのも限定的となったようです。


以上がRBA発表直後の動きとなりました。

引き続き、利上げを行っていくというRBA高官の発言は、何度も出てきました。


しかしながら、豪ドルの上値は限定的となったことから、弱含みの株価と非常に相関性が高いというのが今週の動きの特徴となりました。


従って、来週は、豪ドルをトレードする際は、株価との相関性を意識して判断していきたいと思います。

 

FOMC発表後のドル円の動き

そして、水曜日は、メインイベントともいえるFOMCです。

 

www.bloomberg.co.jp

FOMC、0.5ポイント利上げ-FRB議長は同幅利上げ継続を示唆

水曜日4日のFOMCの結果、市場がほとんど織り込んでいた通り0.5%の利上げを決めました。

直後のドル円の値動きは、さほどではありませんでしたが、その後、急落しました。


確かにFRBは、利上げを行いましたが、0.5ポイントの利上げというのと資産の圧縮、バランスシートの縮小というのは9割方織り込まれていたこと。


従って急落の理由としては、以下の報道が参考になります。

jp.reuters.com

2022年5月5日午前4:48 

先月あたりから、ブラードセントルイス連銀総裁をはじめ、FRBの超タカ派は、0.5%では足りない、0.75%の利上げを一発でやるべきなんじゃないかと声高に叫んでいました。

市場は、0.5%は織り込んでおり、0.75%が6月にあるかどうかが市場の関心事となっていました。

そんな中、パウエル議長は、次回以降の2回のFOMCで、0.5%がベースになりますよというコメントを残しました。

従って、0.75%はベースではないと市場は受け取り、ドル円の急落という結果になり、一時128円台まで下落しました。

 

なぜ再びドル円は上げたのか?

ただ木曜日になると買戻しの動きとなり、130円の大台を上抜けていきました。

 

これは、0.75%の利上げはやらないとしても、6月と8月に0.5%の利上げを2回行いますので、1%の利上げとなるわけです。


現在のドルの金利1%が、3ヵ月以内に2%に到達する。


このことを、この5月の段階で明らかにするということは、FRBの金融引き締めが現実的なことだということで、ドル円が上昇していきました。


昨日の雇用統計では、数字は悪くなかったものの、以上のような経緯があったためさほどの動きとはなりませんでした。


注目すべきは、ドル円が130円台で引けたことです。これは20年ぶりとのことです。


このことは、来週からのドル円相場において、どんな影響をもたらしていくかを意識させられます。

 

ポンドは売るべきか?買うべきか?

最後に、今週は、イギリス中央銀行の金融政策発表もありました。

www.bloomberg.co.jp

英中銀、政策金利1%に上げ-10%インフレとマイナス成長予想

今月も0.25%の利上げを行いました。

結局、4回の会合で連続で利上げしたのですが、それにも関わらずポンドは逆に売られている状況です。


その理由としては、ベイリー総裁の英国を取り巻く状況の解説にあります。

ベイリー総裁は、インフレ抑制とリセッション(景気後退)回避の間の「非常に狭い進路」を中銀は歩んでいると述べた。


つまり、インフレ抑制のために金利を上げなければならない。ただ、景気後退を抑えるためには、金利を上げ過ぎると、株式市場にマイナスをもたらす。


そんな選択肢の少ない状況の中で、英国中銀は金融政策を行っているのだと。全会一致で1%利上げに至ってないとのことで、ポンドは弱含んでいます。


ただ、世界的に見れば、イギリス経済だけが特別に悪いわけではありません。発表直後にありがちな悲観的な動きから、徐々に適正な価格帯に戻っていくのではないでしょうか。


まとめ(2022年5月9日~13日の展望)

以上から来週のトレードに向けて意識しておきたいポイントは、

 

ドル円と10年国債利回りの逆相関、株価との相関性から従来のドルストレートが戻ってきた動きが今週続いた

ドル円は20年ぶりに130円台で引けた

・豪ドルは、株価との相関性が高い動き

・ポンドは徐々に適正価格に戻る動きを見せるのでは?


以上となります。

 

あくまで個人レベルでの見解となります。来週も頑張りましょう。