【ドル円、ユーロ円はどうなる?】2022年6月6日-10日へ向けてFX相場目安
ドル円が買われやすい状況
今週は、なんといってもドル円がとてもよく買われた一週間となりました。
月曜日から買われたわけですが、その理由としては中国、上海にあります。
6/1から規制解除ということで、5/30の月曜日はその事前でありました。
アジアの様々な市場はこれに反応し、底堅く推移した上に、アメリカの金利も持ち直すなどドル円が買われやすい状況となりました。
ただアメリカ休場だったにも関わらず、株価なども底堅く推移したのでありました。
ウォーラーFRB理事のこの利上げ指示発言
翌日31日の火曜日は、月末となったわけですが、休場明けの米国勢が、市場に戻ってくるということで、ドル円はさらに買われました。
ここで一つ覚えておきたいのが、連休明けというのは朝から動く傾向が強いということです。
これは米国に限らず、日本、欧州も同様というのが為替市場の特徴です。
さらにこの日の背景としては、FRB理事の発言が注目されます。
この発言は5/30のものだったのですが、当日は米国休場だったため、その翌日となる31日に市場が反応したということになります。
ウォーラーFRB理事のこの利上げ指示発言は、投票権を持つ人のものであるということで影響力が大きいものとなりました。
月末であったにも関わらずドル円は129円を試す動きとなりました。
月始のドル不足
6/1の水曜日となり、この日もドル円は底堅く推移していきます。
ここで覚えておきたいのは、月始のドル不足というもので、アジアタイムからドル円が買われる傾向があるということです。
月曜から様々な背景があり、底堅く伸びてきたドル円ですが、月初になってからもその流れは止まらず、この日とうとう130円台となってきたのでした。
雇用統計の内容により、インフレは止まらない
6/2の木曜日となると、さすがにこれまでの流れは一旦落ち着き、方向感のないレンジ状態となってしまいました。
ただ翌日の6/3、金曜日はアメリカ雇用統計のビッグイベントがありました。
その内容は結構強い内容となり、来週の動きに向け、注目しておきたいものでした。
6、7月と利上げをし、9月には利下げなんていう期待があったわけですが、この雇用統計の内容により、インフレは止まらないという懸念が再び強くなったわけでした。
これに加えて、FRBのブレイナードさんが前日、こうした発言をされていました。
こうなってくると3会合連続の利上げが予想されてくるわけです。
リーマンショック以降、アメリカ政策金利は、2.5%を上回ったことがないわけですが、3会合連続で利上げすると、この2.5%に届いてしまうわけです。
つまり今年9月以降に、この2.5%に届いてしまう可能性にドル円が反応して値を上げたという次第となりました。
こうしたことからせっかく持ち直した米国株価は、再び元気をなくし、上げ幅縮小という形で引けたという状況となりました。
ユーロドルは、方向感がない動き
一方ユーロドルは、方向感がない動きとなりました。
ただ欧州の中銀の高官の発言はいずれも利上げを示しており、ユーロドルは上げて然りのはずでしたが、ドルに買い負けてしまったような状況です。
ユーロドルは上げ目線ですが、まだまだ様子見でありますが、来週のECB政策発表は年内でも非常に大きなものとなりますので、ユーロがどちらに動くかの転換点になるやもしれません。