デイトレファンダメンタルズ

FXデイトレード3年目50代おじさんのファンダメンタル振り返りと週の展望

【来週のドル円、ユーロドル】2022年5月30日~6月3日へ向けて振り返り

今週のドル円

火曜日に下値を試し、底となりました。

一見、底堅いともいえるのですが、上値も重いという状況です。

一方、株式市場は大幅な反発をしまして、高値圏で推移しています。

特にアメリカ株は、高値圏で引けを迎えているといった状況です。

直近に月末月始となる一週間が控えているので、その直前の重要な一週間と見るべきでしょう。

ユーロドルにて大き目の動き

そんな一週間の始まりとなった月曜日ですが、ユーロドルにて大き目の動きがありました。

ECBのラガルド総裁が、今年2022年の7,8,9月の3ヵ月の中で、長い事続けてきたマイナス金利の解消が可能となりそうな発言を行いました。

これに反応してユーロが大きく買われ、ユーロドルは、一方的に強く上昇したわけです。

ユーロドルは、5月13日の金曜には、1.035辺りまで売り込まれていましたが、そこが大底となり、実に400pipsほど上げ、上昇トレンドを形成し、ほぼ高値圏で引けています。

いかにラガルド総裁のマイナス金利解消に向けた発言の影響が大きいかが浮き彫りとなっています。

他のECB高官も事あるごとに同様の発言を行っており、それもあってか強いユーロドルを意識するといった一週間でした。

アメリカの新築住宅の販売件数

火曜日になりますと、このニュースが注目となりました。

www.bloomberg.co.jp

アメリカの新築住宅の販売件数が、3月に比べ4月は、16.6%減であった、、2年ぶりとなる低い状況であったというニュースです。

尚、新築住宅の価格は上がっているものの、販売件数が大きく減少しているというのは、かっての日本のバブル崩壊をイメージしてしまいます。

この指標によりドル円は大きく売られ、5月24日の火曜のチャートでは、一方的な下落トレンドとなっております。

今後もアメリカの新築住宅販売件数はもちろん、こうした住宅、不動産関連のトピックには注視しておきたいと思います。

ドル円は、堅いと思われた127円をブレイクし、126.35円で底をつけました。それほどのインパクトがある指標だったということです。

ユーロドルは下落

水曜日になると、ユーロドルは下落。その理由としては、

jp.reuters.com

結局のところ、金融正常化のための引き締めということになるわけだから、その反応として株価が下落するなどの他の恐れも出てくるよということがニュースとなったわけです。

要は金利を中立水準に戻すのはまだ早いという主張なので、これに反応してユーロは売られてしまったわけです。

他のECB高官がユーロが買われる方向の発言が多かったのに対し、このパネッタ専務理事だけが逆方向の主張をして、ユーロが反応しているわけです。

日銀の黒田総裁の出口戦略

木曜日の夕方、欧州時間あたりになると、日銀の黒田総裁が、衆議院予算委員会において、次のような発言を行いました。

www.jiji.com

出口戦略についての質問に回答した内容です。

さほど具体的な答えではなかったものの、その時が来たら、金融市場の安定を確保しつつ、出口戦略(緩和縮小)に向かうことが十分可能というものでした。

ドル円はこの発言により売られることとなりました。黒田総裁の発言によるインパクトはかなり大きく、火曜日にアメリカ新築住宅販売件数の指標でつけた底に迫るものがありました。

従って、126.50円あたりは強いサポートとなることが予想されます。この2つの指標を上回るようなネガティブな指標が今後どこかのタイミングで出現するのでしょうか。

ただ、126.50円あたりを割り込みさえしなければ、ドル円は買いという方向で良いのかもしれません。

アメリカインフレ懸念が後退

曜日は、このニュースが注目でした。

www.bloomberg.co.jp

アメリカの消費は、個人に限って悪くないという指標でした。

これはインフレ懸念が後退したということで、米株価は続伸しました。


まとめ

ドル円は、
・米新築住宅販売件数の大幅減
・黒田総裁の緩和縮小に関する発言

により126.50あたりが強いサポートになることを意識しておきたい。

ユーロドルは、

・ECBのラガルド総裁の発言
・ECB高官発言

・パネッタ専務理事のような逆方向発言

に注意しつつ、水曜日につけた底値がそうした発言のサポートラインであると意識しておきたい

以上となります。