デイトレファンダメンタルズ

FXデイトレード3年目50代おじさんのファンダメンタル振り返りと週の展望

【来週のFXへ向けて】2022年5月16日-20日のドル円の振り返り

今週の寄り付き

まずはドル円ですが、今週後半に下値を切り下げ、127円まで下落しました。

今週初めは129円50銭以上で寄り付いたので、およそ2円以上の下落でした。

月曜日は、東京午前に50pips以上の下落がありました。これは、上海のロックダウンが続いてまして、先週末は多少買われはしたものの、この東京時間に発表された中国指標により大きく下落したのでした。

中国の小売りでマイナス5%程度が予想だったのですが、マイナス10%を超えるものとなりました。

この結果は、サプライズとなり、ドル円だけでなく株価も大いに下げることとなりました。

ただその後は、中国当局が上海におけるロックダウンを緩和するようなことを示唆したため、大分持ち直しました。

指標によるサプライズで下落はしたものの、先々の見通しが明るいとなれば買い戻される、、結局ドル円は129円台を保ったまま引ける、、そんな感じの動きでした。

 

中国経済上向きへの期待感

火曜日は、その流れのまま堅調な動きとなりました。

その背景にあるのはやはり中国経済が上向きになるであろうという期待感にあります。

その影響により、原油なども買われました。この動きに相関性の高いオセアニア通貨なども買われました。

 

ECBの利上げとユーロドル

また、ユーロドルも7月以降のECBでの利上げをECB理事が声高に主張しており、その影響でユーロも買われることになりました。

www.bloomberg.co.jp

現在のECBの中銀預金金利は、過去最低のマイナス0.5%。

これを0.25%の幅で、4会合連続で金利を引き上げる、もしくは1会合で0.5%引き上げる可能性もありえるということから、ユーロドルは先週まで弱含みだったのが、買われ始めました。

結局、1.06ドルまで上値を伸ばす結果となりました。

 

水曜日:ドル円150pips以上の大きな下落

問題は水曜日です。

ドル円の寄り付きは、129円49銭ということで、127円90銭まで下落しました。

ドル円ボラティリティを体感されてる方なら、この日の150pips以上の下落が大きいものであることはご承知の通りです。

アメリカS&P先物やダウ、そしてアメリカ10年債利回りのチャートを見ると、いずれも大きく下落しています。

何が起こったのかというと、こちらです。

jp.wsj.com

ターゲットとは、ターゲット・コーポレーション(Target Corporation)というアメリカで売上高第5位の小売業者。ディスカウント百貨店チェーン「ターゲット(Target)を運営している会社です。

このターゲットの決算が非常に悪化しており、インフレがアメリカ経済にとって良くない影響となっていることを示すと受け取られ、アメリカ株価は大きく下落したのでした。

ニューヨークダウに関しては、この水曜日、たったの1日で1200ドルの大きな下落という結果となりました。

この日の安値は、昨年3月以来の安値ということで、1年2か月振りに下値を切り下げてしまった、、そんな結果となったのでした。

小売業の決算発表は、これほどの影響をもたらすのですから、やはりアメリカのインフレに影響する指標はこれからも要チェックとなりそうです。

 

日本勢買い戻すも再度下落

木曜日のドル円は、東京時間に日本勢の買い戻しがあり、129円ほどまで戻りを付けました。

しかし、欧州勢の参入に伴い、再度下落し、127円まで値を下げました。

この127円を底にニューヨークタイムで押し目買いが入り、持ち直しています。

 

アメリカのインフレ懸念

金曜日は、木曜日のニューヨークタイムの流れを受け継いで、持ち直したまま128.20銭と127円60銭の間でレンジ状態となっています。

アメリカ株価に関しては、インフレ懸念が強く、目立つ上値を抜けきることなく推移し、FRBの引き締め観測もあり、大きく下落しました。

ただ、ニューヨーク後半になると、割安感から買い注文が入り、再度上値を試すかどうかというところで引けています。

 

まとめ

今週、S&P、ダウ、10年債利回りのチャートは相関性が高くなっており、この相関を保ったまま上昇となると、非常にドル円が強くなる可能性も考えられます。

ただし、相関して下げてくるようであればリセッションというのも現実味を帯びてくるということになりそうです。